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スーツは欧米から入ってきた衣服で、国ごとにスタイルが異なります。ここではイギリス・イタリア・アメリカの3つの国によるスタイルの違いを解説します。
1920年頃に確率されたブリティッシュスタイルのスーツの特徴を一言で表すと、「男らしくカッチリした印象」です。
スマートに見えるタイトなサイズ感が特徴で、上部で細身にシェイプされたウエストと、斜めに切り込まれた腰ポケットが体を立体的に見せます。また、厚い肩パッドと胸板を強調する細めの襟巾が男らしさを引き出します。ジャケットの丈は長め、ボタン位置は低めといった特徴があり、全体的に保守的な印象です。このようなデザインには固めの素材とシックな色合いの生地がよく合います。
ブリティッシュスタイルは、貧相な体に男らしさを出したい人、きちんとした装いが求められる仕事に就いている人におすすめです。
ファッションの国イタリアでは、スーツにもおしゃれや遊び心を感じられ、イタリアならではの温暖な気候も反映されています。
イタリアの中でも北に位置するミラノでは、ブリティッシュスタイルに近いかっちりしたデザインが主流です。一方南に位置するナポリでは、なだらかな肩のライン、ややゆったりしたシルエットが特徴です。気候が温暖なことからタイトなシルエットが好まれなかったことが理由と言われていますが、余裕を感じるデザインは、華やかさや色気を感じられます。
体のラインを出すために薄手の素材を使用することが多いため、もともとの体型がガッチリした人におすすめです。
イギリスに影響を受けたスーツが一般的ですが、それをより合理的に着やすくしたのがアメリカントラディショナルスタイルです。
アメカジなどのゆったりした衣服と同様に、スーツもウエストをあまり絞らないボックスシルエットで、タイトに見せるためのダーツがありません。さらに肩パッドが薄く袖付けも円形に近いため、非常に動きやすく作られており、色やデザインも多彩です。
このように、スーツにもアメリカらしい自由な雰囲気と合理性を取り入れており、動きやすさや着やすさを重視する人におすすめです。ただしこのようなゆったりしたシルエットは体格の良いアメリカ人だから似合うのであって、細身の人は体型を補正するブリティッシュスタイルを選んだ方がいいでしょう。
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